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Archive for the ‘コホート研究’ Category

Meningitis Belt – pneumococcal meningitis – sub-Saharan African

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ProMED-mail Archive Number 20100213.0507
Published Date 13-FEB-2010
Subject PRO/EDR> Meningitis, pneumococcal – Africa: WHO meningitis region

アフリカの髄膜炎ベルト地帯4か国での1970年から2005年までの 35回のサーベイランスによる住民対象の肺炎球菌性髄膜炎(ロバスト)データを解析した。
肺炎球菌性髄膜炎は髄膜炎菌性のものと同様に、季節性で、主に乾季に発生する。
発病率は人口 10万人あたり 98人(1歳未満), 7.8-14人(1歳から19歳), 5.8-12人(20歳から99歳)。1歳未満と20歳以上の患者では、髄膜炎菌性のものに比べて発生頻度は高い。
入院患者の致死率は平均 36-66%で、40歳超の年齢グループでは 60%を超える。年齢グループによって、死亡率は髄膜炎菌性に比べて 2倍から12倍、高率となる。
肺炎球菌性髄膜炎の生涯リスクは発病 0.6%(1/170), 死亡 0.3% (1/304)である。
これらのアウトカムは、1歳未満の乳児で最も高率であるが、累積危険度は 5-59歳で最も高く、アウトカムの56%であった。5歳を過ぎると血清タイプ 1型は、国によって 59-79%を占めた。
アフリカの髄膜炎ベルト地帯では、髄膜炎菌 Neisseria meningitidisと同様に肺炎球菌も、特に年長児や労働年齢の成人では髄膜炎の原因として重要である。この地域では、肺炎球菌 血清タイプ 1型に有効なワクチンが必要であり、幼児期以外でのワクチン接種についての政策の議論を行うべきである。
[以下はProMED-mail コメント]
サハラ以南の”Meningitis Belt (西はセネガル Senegal から東はエチオピア Ethiopiaおよびエリトリア Eritreaに広がる地域)”として知られている地域は、毎年12月から6月までの暑く乾燥した時季に、多くの髄膜炎菌性髄膜炎 meningococcal meningitis 患者が発生し、8-12年毎に大流行(人口 10万人あたり患者 1000人)が起こる。風土病としては 幼児が最も多いが、流行すると、年長児、十代の若者、大人も罹患する。”髄膜炎ベルト地帯”では、熱い乾燥した時季は肺炎球菌による髄膜炎も同時発生する。細菌性髄膜炎の3大原因菌(S. pneumoniae, Hemophilus influenzae, and N. meningitidis)はワクチンで予防可能です。この地域で優勢な肺炎球菌タイプは血清型 1 であるので、7価肺炎球菌結合型ワクチン価(PCV7 serotypes 4, 6B, 9V, 14, 18C, 19F, 23)には含まれていない。10価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV10 serotypes 1, 4, 5, 6B, 7F, 9V, 14, 18C, 19F, 23F)が予防効果のあるワクチンです。

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Written by medqa

2010/02/14 at 11:33

fetal risk and breastfeeding risk during pregnancy

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日本においても国民にわかりやすい医薬品安全性情報の公開(I)、データベース利用による迅速な対応(II)を希望します。
(I) 医薬品の胎児危険度分類は、米国食品医薬品局(FDA) www.safefetus.com 、オーストラリア医薬品評価委員会(ADEC)先天異常部会 がウェブ公開しています。ともに、5段階のカテゴリー(A,B,C,D,X)で安全性を表示し、医薬品の胎児、授乳への影響がわかります(ADECなどでカテゴリーAに分類される多くの薬剤がFDA基準ではカテゴリーCに含まれます)。やまむら眼科医院では、開院から9年間、インターネット医療相談にて、一般的な医学的アドバイス、健康相談を行いました。ネット相談の一例(2001年):妊娠が判り主治医にステロイド外用薬の一時中止を指示された後、眼病変が悪化した(中 略)。本剤は「カテゴリーA(ADEC):多数の妊婦および妊娠可能年齢の女性に使用されてきた薬であるが、それによって奇形の頻度や胎児に対する直接・間接の有害作用の頻度が増大するといういかなる証拠も観察されていない。」などの情報提供を行いました。2004年夏、日本でも「妊婦とお薬」を評価する政府機関を新設するとのニュースがあり期待していたのですが、危険度および情報の公開ではありませんでした(国立成育医療センター内「妊娠と薬情報センター」2005年10月開設)。
(II) また、カナダ、オンタリオ州で66歳以上のおよそ140万人の住民を対象としたコホート内症例対照研究が行われ、フルオロキノロン系抗菌薬ガチフロキサシンによる高齢者の血糖異常(による入院リスクの増大)が発表されました(NEJM 2006/3/1)。米国では公表3ヶ月後に販売終了となりましたが、日本での自主的販売中止は2008年9月30日でした。医療ICT化最先進国であるカナダでの本研究では処方箋、救急部門、入退院記録、健康保険制度などの複数データベースが利用されています。

関連資料アップロード先
 http://fyig.wordpress.com/2009/03/10/gatifloxacin/

Written by medqa

2009/03/27 at 17:58

カテゴリー: コホート研究, EBM

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たばこ、飲酒と自殺

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わが国は、世界の中で自殺による死亡率が最も高い国の一つで、1998年 (平成 10年)以降、自殺死亡者数が年間 3万人を超えております。
  » http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/2.html
自殺者の多くは、中年以降 (40-50才代)で、特に、男性に多いとのことです。
  » http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/3.html

厚生労働省研究班による多目的コホート研究 JPHC Study
  » http://epi.ncc.go.jp/jphc/index.html [リンク規定遵守 2006.05.18]
コホート解析結果の一覧表
  » http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/index.html
たばこと自殺 概要(2005.1.17) 詳細(2005.5.31)
飲酒と自殺 概要(2006.3.1) など。

たばこ、飲酒と自殺との関連についてのエビデンス (科学的根拠)をご覧下さい。
飲酒に関しては、前向きコホート研究の結果が報告されています。

今後の研究課題………今回の研究で、習慣的に大量飲酒をする人の自殺リスクが2倍以上高くなることがわかりました。さらに、予想しなかった結果ですが、飲酒しない人も自殺対策の対象として考慮すべき可能性が示されました。

Ping送信元: 石川県石川郡野々市町新庄5丁目106

Written by medqa

2006/05/17 at 20:52

カテゴリー: コホート研究