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Archive for 7月 2005

市役所・町役場の半数で Microsoft-IIS サーバ使用

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石川県内の市・町が提供するホームページとサーバ・タイプを調査しましたところ、約半数の機関に不正アクセス・ホームページ改竄のリスクが高いとされる「Microsoft-IIS」が使用されていました。実際に、2005/07/20(水), U 町のホームページ改竄事例 が報告されています。
市民、町民の個人情報、プライバシー保護のために、サーバ管理とセキュリティ対策に万全を期していただきたいものです。
石川県には 下記の10市, 12町があります。

金沢市: 金沢市
加賀市: 加賀市, 江沼郡山中町
小松市: 小松市
能美市: 能美市, 能美郡川北町
白山ののいち: 白山市, 石川郡野々市町
河北郡市: かほく市, 河北郡津幡町, 河北郡内灘町
羽咋郡市: 羽咋市, 羽咋郡富来町, 羽咋郡志賀町, 羽咋郡宝達志水町
七尾市: 七尾市, 鹿島郡中能登町
能登北部: 輪島市, 珠洲市, 鳳珠郡穴水町, 鳳珠郡門前町, 鳳珠郡能登町

市役所、町役場は地域住民のサービスのため、独自にホームページを公開したり、情報ネットワークを活用しています。
ホームページのためのドメイン名は「属性型・地域型JPドメイン名」とよばれるもので、
  http://www.city.市の名前(ローマ字).ishikawa.jp/
または、
  http://www.town.町の名前(ローマ字).ishikawa.jp/
となります。
WWW (Web)サーバのタイプ (ホームページのためのサーバ・アプリケーション)として、町役場、市役所ともに、約半数は「Microsoft-IIS」を使用しています。
そのバージョンは(2005/7/31 現在)、市役所1機関では今でも、Microsoft-IIS/4.0 が使用されており、他は Microsoft-IIS/5.0 です。ただし、1つの機関は、
  「日本のWEB改竄状況 (Japanese defaced site log)」
    http://www.fearoot.com/
を参照すると、ホームページ改竄前は、Microsoft-IIS/4.0 であったと思われます。
Microsoft-IIS/5.0, 4.0 サーバの管理が、2年以上行われていない施設があります (2002年に最終更新) ので、管理者の方は不正アクセスにご注意ください。
また、ネームサーバ設定のパターン(ISPの方針?)から、DNSへの不正アクセスによりドメイン乗っ取りのリスクが高くなります。
[追記 2005/8/1] 2年以上サーバの更新が行われていない機関のご担当者に電話、メールで連絡完了しました。
[追記 2005/8/26] 関連情報ページ
ホームページ名: NewsReleaseJapan ニュースリリースジャパン
  http://www.newsrelease.jp/release/business/0208/0807002.html
調査期間: 2002年3月16日~22日
資料発行元: ネットアンドセキュリティ総研株式会社 旧社名 株式会社バガボンド
タイトル: バガボンド、自治体ドメイン3,557件の実態を調査
同記事: http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0725/vagabond.htm

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Written by medqa

2005/07/31 at 19:37

カテゴリー: ご注意下さい

Streptococcus suis ヒト化膿性髄膜炎 難聴 養豚業 中国四川省

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豚レンサ球菌病の原因細菌 Streptococcus suis が養豚業者などにヒト化膿性髄膜炎などを発症させることが知られています。
Streptococcus suis は、羊血液寒天平板で α溶血性を示す連鎖球菌 (通性嫌気性グラム陽性菌) です。
中国四川省の奇病の原因として、本菌が疑われています。
「Mysterious disease kills 17 in southwest China」
Mysterious disease spreads in China
Published online 25 July 2005 | Nature | doi:10.1038/news050725-1
URL http://www.nature.com/news/2005/050725/full/news050725-1.html

Strange disease kills 17 in Southwest China
By Wang Zhenghua in Beijing and Albert Auyeung in Hong Kong (China Daily)
Updated: 2005-07-25 05:39
URL http://www.chinadaily.com.cn/english/doc/2005-07/25/content_462910.htm

ブログ主催者の私見: 化膿性髄膜炎を来たすので、抗菌薬による初期の感染症治療が適切で十分に行われないと死亡例が増加するであろう。細菌のサブタイプや薬剤感受性は、まだ発表されていないようである。

ProMED-mail Archive Number 20060411.1082
Published Date 11-APR-2006
Subject PRO/AH> Streptococcus suis, porcine, human, 2005 – China (Sichuan)
出典論文
Streptococcal Toxic Shock Syndrome Caused by Streptococcus suis Serotype 2
URL http://www.plosmedicine.org/article/info:doi/10.1371/journal.pmed.0030151

■ [日本では初めての報告]
感染症学雑誌 2003 Vol.77 No.5
  http://www.kansensho.or.jp/journal/2003/07705conj.html
「豚由来と思われるStreptococcus suis II による化膿性髄膜炎の1症例」
松尾 啓左, 阪元 政三郎
佐世保中央病院
  http://www.kansensho.or.jp/journal/2003/077050340j.html
  Full Text of this Article in Japanese PDF (32k)
下記の文献レビューと同様に両側高度難聴が残った (58 歳,男性,養豚業)。
■ Streptococcus suis type 2 (group R streptococcus) によるヒト化膿性髄膜炎の症例報告と文献レビュー
Infection. 1986 Jul-Aug;14(4):181-5.
Meningitis caused by Streptococcus suis: case report and review of the literature.
Lutticken R, Temme N, Hahn G, Bartelheimer EW.

Up until now, S. suis infection in man has been rare and has had a good prognosis. However, disturbances of the eighth cranial nerve have been found in many patients, even causing permanent deafness in some.

Lutticken R. ら(1986年) は、症例報告と文献レビュー(PubMed, 要約)の中で、「現在までのところ、Streptococcus suis によるヒト感染症はまれであり、良好な経過であった。しかしながら、第8脳神経の障害が多くの患者にみられ、永久的な難聴を来たした症例もあった。」と述べている。

Written by medqa

2005/07/27 at 13:11

カテゴリー: ご注意下さい

住民検診, Scheie分類 (S1, S2, S3, S4)

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Scheie 分類の精度、意義、必要性等が住民だけでなく、網膜所見を判定したドクターにも十分理解されていない事例が数件ありました。
一般的な住民検診において、「眼底判定委員会」まで開催して、眼底写真の Keith-Wagener 分類、特に Scheie 分類による判定の精度管理を高める必要はないと考えます。一方、循環器系疾患や代謝性疾患(糖尿病など)以外の病気 (たとえば、緑内障)の早期発見のために眼科検診を実施する場合は、専門委員会などを設置してデータの十分な評価とフィードバックが必要でしょう。
全身性高血圧 systemic arterial hypertension に伴う高血圧性網膜症の程度分類として、世界的に Keith-Wagener (K-W) 分類が知られていますが、正しくは、
  Dorland’s Illustrated Medical Dictionary
    http://www.mercksource.com/pp/us/cns/cns_home.jsp
Keith-Wagener-Barker 分類 [Norman Macdonnell Keith; Henry Patrick Wagener; N.W. Barker] です (4群に分かれます) 。

Keith-Wagener-Barker classification, a classification of hypertension and arteriolosclerosis based on retinal changes.
Group 1, essential benign hypertension indicated by moderate arteriolar attenuation.
Group 2, constant high blood pressure but no apparent effect on health, indicated by more definite arteriolar attenuation with localized constriction.
Group 3, hypertension with retinal, renal, cerebral, and other symptoms, indicated by marked attenuation of the arterioles, 綿花様白斑 cotton-wool exudates, and 出血斑 hemorrhages.
Group 4, severe hypertension with severe nervous system, visual, and other organ disturbances, indicated by ophthalmoscopic signs of Group 3, with 視神経乳頭浮腫 papilledema

また、日本では、網膜の 動脈硬化症 arteriolosclerosis と高血圧性変化の分類として、Scheie 分類が K-W 分類とともに、よく用いられます。Scheie 分類では、細動脈硬化症(S)、高血圧性変化(H)の程度は4段階で表示します (S1, S2, S3, S4; H1, H2, H3, H4)。ところが、学問的な背景、食習慣、文化、何が原因であるか不明ですが、欧米では Scheie 分類は全く利用されてないようです。
老人保健法に基づく基本健康診査、住民検診などでは、眼底検査所見を判断するドクターは Keith-Wagener (K-W) 分類 と Scheie 分類(地域によって、双方ともに変法を採用していることがあります) による評価を行うことが多くなります。ところが、高齢者では網膜血管に加齢性の変化が加わる、写真撮影困難なケースがある、他の網膜疾患等の合併のため判定困難なケースがある、その他、眼底写真撮影の条件やフイルムの画質、スクリーニングを行うドクターの経験年数など、いろいろな理由で常に精度のよい判定結果になるとは限らないのです。特に Scheie 分類による細動脈硬化症(S)の判定は、誤差が生じやすく問題があります。
米国では、「高血圧の予防, 発見, 診断, 治療に関する米国合同委員会の第7次報告 (JNC7)
  http://www.lifescience.jp/ebm/guide/jnc7/index.html
が最新のガイドラインです。患者評価の中に 標的臓器障害としての「網膜症  Retinopathy」 が含まれています。

高血圧と診断された患者の評価には,以下の3つの目的がある:(1)ライフスタイルを評価,および予後や治療計画に影響をおよぼす可能性がある他の心血管系リスク因子 Cardiovascular Risk Factors や合併症を確認すること,(2)高血圧の原因を見出すこと,および(3)標的臓器障害 Target-Organ Damage およびCVDの有無を評価すること,である。

原文では、JAMA — The Seventh Report of the Joint National Committee on Prevention, Detection, Evaluation, and Treatment of High Blood Pressure: The JNC 7 Report, May 14, 2003, Chobanian et al. 0 (2003): 289192560
  http://jama.ama-assn.org/cgi/content/full/289.19.2560v1

Patient Evaluation
Evaluation of patients with documented hypertension has 3 objectives: (1) to assess lifestyle and identify other cardiovascular risk factors or concomitant disorders that may affect prognosis and guide treatment; (2) to reveal identifiable causes of high BP; and (3) to assess the presence or absence of target-organ damage and CVD.

となります。心血管系リスク因子の1つである 網膜症 Retinopathy の有無を高血圧治療の目標に反映させるという十分検討された科学的なガイドラインと言えます
網膜症 (有) は Keith-Wagener-Barker 分類のGroup 3, 4 ないし Scheie 分類 H3, H4 のことです。網膜症 (無) は Keith-Wagener-Barker 分類のGroup 1, 2 ないし Scheie 分類 H1, H2 です。
Scheie 分類(S1, S2, S3, S4)は網膜症の程度分類ではないので、JNC7 ガイドラインでは、本来必要ない項目です。さて、日本では、これまで、Scheie S1, S2, S3, S4 が患者の評価や治療にどの程度関与したのでしょうか。過大・過小に判定・評価されたデータは、修正後フィードバックされたのでしょうか。住民検診の目的、目標、評価の中に、再検討すべき項目が他にも存在しないのでしょうか。

Written by medqa

2005/07/24 at 19:08

カテゴリー: ガイドライン

平成17年 8月中旬の診察日

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【休日当番医情報 (平成17年8月)】
平成17年 8月14日 (第 2日曜日) 9:00 から 12:00 まで
午前中のみ受付、診療いたします。
【平成17年 8月中旬の診察日】
8月11日 (木) 診察時間 9:00~18:00
8月12日 (金) 診察時間 9:00~18:00
8月13日 (土) 診察時間 9:00~17:00
8月14日 (日) 診察時間 9:00~12:00
8月15日 (月) 休診(午前・午後の終日)
8月16日 (火) 平常どおり診察いたします。
なお、土曜日の診察時間は 9:00~17:00 です。また、診察日であっても 12:00~14:00 の時間帯は予約検査を優先して行いますので、一般診察をご希望の方は必ず事前にお電話にてご確認下さい (診察できないことがあります)。

Written by medqa

2005/07/21 at 12:28

カテゴリー: 休日当番医

胸部X線による健康診断の廃止検討

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少なくとも厚労省や専門家には「何でも検査・検診」の時代は終わっています。しかし、国内では、大規模な疫学調査、EBMに基づく臨床研究が実施されていないことが多く、国民に対する説明能力が乏しいため、対応が遅れる結果にもなります。早急な検討を希望します。
■「胸部X線:健康診断で廃止検討、有効性に疑問 厚労省」
(毎日新聞 2005/7/17)
  http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20050717k0000m040118000c.html
■「専門家による検討会」の委員 帝京大学公衆衛生学 矢野 栄二教授の講演内容
  http://www.jaog.or.jp:16080/JAPANESE/MEMBERS/TANPA/H13/010625/010625.htm
ホームページとしてヒットするもので、上記新聞記事とは関係しませんが、ご専門がよくわかります。
■ 胸部X線検査による肺がん検診では「肺がんによる死亡率は、喀痰検査を併用した胸部X線検査と胸部X線検査単独との間に、統計的な有意差はなかった。頻回のX線検査を行うと、頻繁でない検診に比べて、肺がん死亡率が 11% 増加した」等の Cochrane Review です (上記のニュースとの関連性は不明です)
  http://www.update-software.com/Abstracts/ab001991.htm
From The Cochrane Library, Issue 2, 2005. Chichester, UK:
John Wiley & Sons, Ltd. All rights reserved.
Screening for lung cancer (Cochrane Review)
Manser RL, Irving LB, Stone C, Byrnes G, Abramson M, Campbell D
[要約 abstract の一部のみ引用します]

Main results: Seven trials were included (6 randomised controlled studies and 1 non-randomised controlled trial) with a total of 245,610 subjects. There were no studies with an unscreened control group. Frequent screening with chest x-rays was associated with an 11% relative increase in mortality from lung cancer compared with less frequent screening (RR 1.11, CI: 1.00-1.23). A non statistically significant trend was observed to reduced mortality from lung cancer when screening with chest x-ray and sputum cytology was compared with chest x-ray alone (RR 0.88, CI:0.74-1.03). Several of the included studies had potential methodological weaknesses. There were no controlled studies of spiral CT.

Written by medqa

2005/07/17 at 16:35

カテゴリー: EBM

医療機関ホームページのガイドラインなど

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ホームページ(HP) は利用者が自発的にアクセスしなければ閲覧できないため、医療法では「医業広告ではない」とみなされています。
個人情報保護法に準拠すれば、他の法的な規制はありませんが、本年3月、東京都は全国に先駆けて医療機関 HPのガイドラインを公開しています。また、日本医師会は(および、未確認ですが厚労省においても)、医療施設ホームページ・医師会ホームページのあり方について、すでに検討を始めています。
■ 東京都: 医療機関が行う「広報」に全国初の指針!
ホームページなどによる医療機関広報ガイドライン
  http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/isei/news/pressisei050309.html
■ 日本医師会ホームページ「メンバーズルーム
  http://www.med.or.jp/
ホームページ制作サポートシステム
  http://www.med.or.jp/japanese/members/hptool/index.html
第4回IT問題検討委員会会録
3.医療施設ホームページのマル適マークについて
  http://www.med.or.jp/japanese/members/iinkai/16it04.html#03
4.その他
(1)医師会ホームページのあり方について
  http://www.med.or.jp/japanese/members/iinkai/16it04.html#04
■ Web アクセシビリティ (以下のリンク先は、HP作成に慣れた方、自治体、官公庁などの公的機関の担当者は是非ご覧下さい)
(1) [Allied Brains] 都道府県の防災情報サイト、アクセシビリティに「問題なし」は4府県(2005年5月18日)
  http://www.e-website.org/archives/2005/05/allied_brains_4.html
(2) 以下のサイトでは、「Web アクセシビリティ」を自動チェックするツールが紹介されています。
「情報伝達度チェッカーVer.4」
  http://www.aao.ne.jp/author/itcheck/index.html
[Infoaxia] Webアクセシビリティチェックツール(無料)
  http://www.e-website.org/archives/2005/04/infoaxiaweb.html
(3) 音声ブラウザ、読み上げソフトを実際に使ってみる必要もあります。
「バリアフリーWebデザインガイド」
  http://www.din.or.jp/~hiro-/barrierfree/
                          以上

Written by medqa

2005/07/13 at 15:05

カテゴリー: ガイドライン

医療IT と VPN

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実例: Saint Vincent Health System (SVHS)
    http://www.svhs.org/
参照: 「Connectra™ SSL-VPN ソリューション」 一部文章を引用しました。
    http://www.checkpoint.co.jp/pr/2005/20050607Connectrangx.html

「ペンシルベニア州北西部とニューヨークの一部に渡る計25の医療施設で構成されるペンシルベニア州最大の医療ネットワークの1つです。ますます分散化が進み、負担が増える職員を持つ SVHS は、予算的制約を満たしつつ、HIPAA 規制に準拠した信頼できるリモート・アクセス・ソリューションを必要としていました。Check Point Connectra は、このコーポレート・ネットワーク上の Web アプリケーション、リソース、共有ファイル、および電子メールへの安全でコスト効率に優れたリモート・アクセスを実現することで、これらの問題を解決しました。」

Written by medqa

2005/07/11 at 16:48

カテゴリー: 医療ICT