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Archive for 9月 2005

新しいインフルエンザで死者 740万人の恐れあり

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[追記 2005/10/1]
死者 200万から 740万に修正報告。
「WHOは鳥インフルエンザの懸念を和らげようとしている」
WHO Tries to Allay Bird Flu Fears
 » http://health.yahoo.com/news/124788
The Associated Press [September 30, 2005 08:58:27 PM]

WHO said Friday it considers the most likely scenario to be a death toll of between 2 million and 7.4 million people.

New Flu Pandemic Could Kill 150 Million
 » http://health.yahoo.com/news/124756
The Associated Press [September 29, 2005 06:04:27 PM]
Dr. David Nabarro (WHO)の発言が多く引用されています。
[一部抄訳]
1918年のインフルエンザの世界的大流行 influenza pandemic では、4000万人以上が死亡しましたが、「今後、新しいインフルエンザが pandemic すると, 死者の範囲は 500万人から 1億5000万人になる可能性があり」、アジアで2003年から流行し、すでに少なくとも 65人が死亡している鳥インフルエンザ avian flu, H5N1 株の「変異株が新しいインフルエンザの原因となる可能性が高く、早急に、鳥インフルエンザの流行をコントロールする必要がある」と指摘しています。
また、「今後数カ月での予防と準備の作業が、たとえば、次の世界的大流行 pandemic 時に 150(百万)か 5(百万)の死者にいたる差を生み出す」と述べています。

In a new pandemic, Nabarro said, "the range of deaths could be anything between 5 and 150 million."
 
"The work we’re doing over the next few months on prevention and preparedness will make the difference between, for example, whether the next pandemic leads us in the direction of 150 (million) or in the direction of 5 (million)," he said.

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Written by medqa

2005/09/30 at 13:42

カテゴリー: インフルエンザ

むち打ち症と脳脊髄液減少症

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毎日新聞記事 (2005年9月27日3時00分)
むち打ち症:被害者「不起訴不当の議決、重く受け止めて」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050927k0000m040150000c.html
をご覧下さい。"土浦検察審査会の議決は、検察当局に「むち打ち症は軽傷」という「常識」の見直しを迫ったといえる。"

眼症状については、下記の情報提供ページをご参照下さい。
  エントリー「むちうち 頭蓋内圧低下症 脳脊髄液減少症 眼症状」
» http://www.qqiac.com/2004/10/__a3ec.html

  エントリー「Whiplash 頚部捻挫 むちうち症 と眼症状」
» http://www.qqiac.com/2004/11/whiplash__24b5.html

  「特発性頭蓋内圧低下症 ( SIH )」
» http://www.qqiac.com/2004/10/_sih__8059.html
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Written by medqa

2005/09/27 at 11:10

カテゴリー: ご注意下さい

SARS と抗インフルエンザ薬の耐性ウイルス増加

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SARS (severe acute respiratory syndrome 重症急性呼吸器症候群)の原因である新しいコロナウイルス coronavirus (SARS-Cov)に対して、インフルエンザ A ウイルス M2阻害薬はもちろんのこと、ノイラミニダーゼ阻害剤も無効である。しかし、SARS などをきっかけとして、中国などの一部アジア諸国ではインフルエンザ治療薬の乱用がおこり、急速な耐性ウイルス増加に至っている。
Emerg Infect Dis. 2004 Apr;10(4):581-6.
Inhibition of SARS coronavirus infection in vitro with clinically approved antiviral drugs.
Tan EL, Ooi EE, Lin CY, Tan HC, Ling AE, Lim B, Stanton LW.
Genome Institute of Singapore, Singapore.
[要約の抄訳]
nucleoside analogs, interferons, protease inhibitors, reverse transcriptase inhibitors, ノイラミニダーゼ阻害剤 neuraminidase inhibitorsなど臨床使用が承認された 19の抗ウイルス合成薬について、培養細胞における SARS-CoVの細胞変性効果 (cytopathic effects CPE) の阻害作用をしらべた。インターフェロン亜型 b-1b, a-n1, a-n3 および ヒト白血球インターフェロン human leukocyte interferon a がCPEを完全阻害した。これらの所見はSARS治療のために承認済みインターフェロンの臨床試験を支持する。
The Lancet, Volume 355:827-835, Number 9206, 4 March 2000
Influenza virus neuraminidase inhibitors
Larisa V Gubareva, Laurent Kaiser and Frederick G Hayden
Summary [邦訳]
ノイラミニダーゼ neuraminidase は感染細胞からのインフルエンザウイルスの放出を助長し、呼吸器官内のウイルス拡散を促進する。本酵素の強力かつ特異的な阻害剤がいくつか開発されており、2剤 ( zanamivir ザナミビル [訳者注: 商品名 リレンザ] と oseltamivir オセルタミビル [訳者注: 商品名 タミフル]) は人体使用が承認されている。インフルエンザ A ウイルスの M2 蛋白を標的とする amantadine アマンタジン [訳者注: 商品名 シンメトリルなど]および rimantadine リマンタジンとは異なり、zanamivirと oseltamivirはインフルエンザ A, B 両ウイルスの複製を抑制する。zanamivir は経口による生物学的利用率 oral bioavailabilityが低いため吸入薬として提供されているが、oseltamivir は経口投与である。どちらの薬剤であっても早期治療により、重症度、インフルエンザ症状の期間、関連する合併症は減少する。両薬剤は予防的化学療法に有効である。抗ウイルス・スペクトラムが広く、許容性がよく、M2 阻害薬に比べて耐性出現の可能性は少ないので、ノイラミニダーゼ阻害薬はインフルエンザ治療の重要な進歩を意味する。
薬剤耐性頻度
oseltamivir オセルタミビル
The Lancet, Volume 364:759-765, Number 9436, 28 August 2004
Resistant influenza A viruses in children treated with oseltamivir: descriptive study
 » http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140673604169341
日本 18%
zanamivir ザナミビル
amantadine アマンタジン
The Lancet Early Online Publication, 22 September 2005
Incidence of adamantane resistance among influenza A (H3N2) viruses isolated worldwide from 1994 to 2005: a cause for concern
 » http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140673605673382
0.4% (1994-1995), 12.3%(2003-2004), アジア 61%(2003-)
Reuters [September 22, 2005 02:53:50 PM]
Top bird flu scientist warns against antiviral abuse
 » http://health.yahoo.com/news/124503
中国などのアジアの数カ国 70%超
The Lancet, Volume 358:1910, Number 9296, 1 December 2001
Excess amantadine use and resistant viruses
 » http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140673601069197
新潟 3・4%(小児例)
rimantadine リマンタジン
ロイター電「Top bird flu scientist warns against antiviral abuse」の文章を再度引用します。
 » http://health.yahoo.com/news/124503

"It’s not accidental that resistance is highest in China. Something happened. When SARS happened, everyone went crazy. So people take antivirals now, they think they have bird flu (when they could have just the common flu or cold)," Guan said.
 
"Amantadine is so resistant in China. Will Tamiflu become like amantadine? I don’t know. If everyone abuses it, then there will be trouble. We have to worry about drug resistance."

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Written by medqa

2005/09/25 at 11:47

カテゴリー: インフルエンザ

鳥インフルエンザとタミフル備蓄

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WHO 西太平洋地域事務局長 尾身茂先生
Dr. Shigeru Omi, director for WHO’s Western Pacific region
のコメントや返答がAP電, ロイターなどのプレスから数多く配信されています。
&#160 WHO ready to open stockpile of bird flu drugs in case of a pandemic
(9/21/2005 4:30:56 PM)
 » http://www.thejakartapost.com/
&#160 Bird Flu Outbreak Could Become Epidemic
(September 21, 2005 03:39:23 AM)
 » http://health.yahoo.com/news/124419
インドネシアでは先日、鳥インフルエンザ bird flu による6人目 (5才と2才、ともに女児)の死亡が確認されました。WHO では現在、80,000人分の治療薬 oseltamivir (商品名 タミフル Tamiflu )を備蓄しており、パンデミック(pandemic 全地域~世界的大流行) に備えて、いつでも備蓄品 stockpile を開く準備ができています。
参照ページ: 日経バイオテク・オンライン
"WHO、Rocheから抗インフルエンザ薬「Tamiflu」300万コース分を獲得"
 » http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/jp_print/393884
[追記 2005/9/23]
厚生労働省検疫所 海外感染症情報
-アジアの鳥インフルエンザ関連-
 » http://www.forth.go.jp/tourist/topics/p2005/p123.html
 » http://www.forth.go.jp/tourist/topics/topics05-5.html#11
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Written by medqa

2005/09/21 at 20:17

カテゴリー: インフルエンザ

乳がん検診とデジタルマンモグラフィ

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世界中では毎年100万人以上の女性が乳癌と診断されています。3/4の症例は 閉経 menopause (通常、50才前後に始まります) 後に発症しています。
また、米国では、毎年 200,000人以上が乳癌になり、40,000人以上が亡くなっています。
乳がん検診(対象 49,528人) における Digital Mammography と Film Mammography の診断精度に関する論文 (NEJM) が発表されました。
Diagnostic Performance of Digital versus Film Mammography for Breast-Cancer Screening.
Etta D. Pisano, M.D., Constantine Gatsonis, Ph.D., 他研究者, for the Digital Mammographic Imaging Screening Trial (DMIST) Investigators Group.
The New England Journal of Medicine, September 16, 2005.
ABSTRACT:
 » http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/NEJMoa052911
[要約の結論、Yahooサイト などの記事の一部などを引用します]
全体的な診断精度は両方法で同じ(P=0.18)であったが、デジタルマンモグラフィは、

50才未満 (P=0.002)
X 線写真上濃い乳房 (P=0.003)
閉経前または閉経前後 (P=0.002)

の女性の乳がん検出については、従来のフィルムマンモグラフィに比べて有意に正確であった。

digital mammography was significantly more accurate than film mammography at detecting cancer in women under the age of 50 years, women with radiographically dense breasts, and premenopausal or perimenopausal women.

"デジタルシステムは、現在のところ (従来の)システムの約1.5倍から 4倍の経費を要する" ことを研究者は指摘しています。"DMISTの一環として、正式な費用対効果分析を行っています。"

"Digital systems currently cost approximately 1.5 to 4 times as much as (conventional) systems," the researchers point out. "As part of DMIST, we are performing a formal cost-effectiveness analysis."

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Written by medqa

2005/09/18 at 08:50

カテゴリー: EBM

インフルエンザワクチン製造・販売価格の実態調査(厚労省公表)

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厚労省検討会の公開趣旨は、製造原価 350円, 販売会社への出荷 約600円では、メーカー側の新ワクチン研究開発費の捻出困難ではないか・・ということのようです。
新聞報道の当日、厚労省ホームページの公開データベースには検討会議事録はまだ登録されていませんでした。
 毎日新聞 2005年9月7日18時44分(最終更新時間 9月7日19時41分)
 » http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20050908k0000m040031000c.html
 Yahoo! Japan の社会ニュース(同上記事)
 » http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/influenza/
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Written by medqa

2005/09/16 at 09:23

カテゴリー: インフルエンザ

法令に基づく患者調査と個人データの第三者提供

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個人情報の保護に関する法律(平成一五年五月三十日法律第五十七号)
 » http://www5.cao.go.jp/seikatsu/kojin/houritsu/index.html
によると、

第二十三条 個人情報取扱事業者は、次に掲げる場合を除くほか、あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない。
   一 法令に基づく場合
   二 人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
   三 公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
   四 国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき。

本人の同意を得ない個人データの第三者提供は原則禁止、制限されていますが、個人情報取扱事業者は、あらかじめ本人に通知したり、本人の同意を得ることもなく、個人情報を第三者に提供できる場合があります(上記条文)。
医療機関に対して、厚労省は法令に基づく患者調査を定期的ないし不定期に実施しますので、ご了承下さい。
[追記 2005/9/14]
ただし、厚生労働統計一覧
 » http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/gaiyo/k-eisei.html
のうち、「患者調査」 「受療行動調査」が具体的にどのような法令に基づく調査であって、関連法人による「電子媒体によるデータ」販売が「個人情報の保護に関する法律」の趣旨に相応しいものか、調査中です。
都道府県医師会宛文書管理システム
  http://www.med.or.jp/japanese/members/bunsyo/cgi-bin/guestlist3.cgi?year=2005&month=8
・平成17年受療行動調査の協力依頼について
    統計報告調整法 (昭和27年第148号)
・平成17年患者調査の協力依頼について
    患者調査規則 (昭和28年厚生省令第26号)
・平成17年医療施設静態調査の協力依頼について
    医療施設調査規則 (昭和28年厚生省令第25号)
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Written by medqa

2005/09/13 at 17:56

カテゴリー: お知らせ