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Zaire ebolavirus – Gabon – seroprevalence – 15.3 percent

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ProMED-mail Archive Number 20100212.0496
Published Date 12-FEB-2010
Subject PRO/AH/EDR> Zaire ebolavirus – Gabon: seroprevalence

ザイール エボラウイルス Zaire ebolavirusは、ザイール Zaire(現 コンゴ民主共和国)で[1976年]発見されたエボラウイルスの株タイプ[アフリカでは4種類発見されている]で、最も強い病原性がある(致死率 90%以下)。このウイルスタイプはガボン共和国 Gabon 北西部で過去に4回の流行があり(1994-2002年)、診断確定例259人のうち生存者は 79人のみであった。
アフリカ西部のガボンでは、ザイール エボラウイルスの流行地と非流行地がある。ランダムに選んだ220の村(Gabon全村の10.7%)の村民4349人を対象とした3年に及ぶ調査で、同ウイルスタイプ特異的 IgG抗体は 15.3%であった。[いろいろな]生態系 ecosystem の中で森林地帯が最も有意に高率であった。forested areas (19.4 %), grassland (12.4 %), savannah (10.5 %), and lakeland (2.7 %)。
コンゴ民主共和国 DRCの Lueboで 2007年流行したとき、オオコウモリ fruit batの大移動と関連していた(コウモリからヒトが直接感染する可能性を強く示唆)。filovirus の生態学に関して最近、重要な進歩がいくつかあった。オオコウモリがフィロウイルス科 ebolavirusの宿主の可能性を示すデータとして[複数記載あり]、ウガンダの洞窟に住むエジプトルーセットオオコウモリ Rousettus aegyptiacus から初めて本ウイルス発見など。不顕性感染や軽症例の報告もあります。DRCのKikwitでは、エボラ出血熱患者の発生報告はないが、1995年流行したその周囲の村で IgG血清陽性率は 9.3%であった。同様に、Zaire ebolavirusの流行が一度も報告されていない中央アフリカ共和国のAka Pygmy民族の血清陽性率は 13.2%であった。コウモリの唾液で汚染された果実を介して伝染するとの感染ルート(著者結論)は、[ProMED-mail投稿者コメント]アジアのNipah virus感染症でも示唆される。

Becquart P, et al.
High Prevalence of Both Humoral and Cellular Immunity to Zaire ebolavirus among Rural Populations in Gabon
PLoS ONE 5(2): e9126. doi:10.1371/journal.pone.0009126
 http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0009126

Written by medqa

2010/02/13 @ 10:46

カテゴリー: ProMED-mail

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